誰でもできる!仮想通貨の始め方と注意点を徹底解説
この記事は、解説を読みながら流れに沿って作業するだけで誰でも仮想通貨投資を始められるように作成しています。
仮想通貨投資と言うと難しく感じるかもしれませんが、仮想通貨の売買を始めることはとても簡単です。登録だけであれば費用はかかりませんし、初めから大きなお金を動かす必要もありません。
ビットコインだけではない、奥深い仮想通貨の世界に1歩足を踏み出してみましょう!
そもそも仮想通貨って?どんなものがあるの?
仮想通貨とは、ブロックチェーン技術を用いて作られた暗号通貨のことです。技術的な話は置いておくと、実運用上は「インターネット上のお金」という理解でいいと思います。
円やドルなどの法定通貨、株式などと同様、市場での人気によって価値が変動します。ビットコインが最も有名ですが、それ以外にも様々な仮想通貨が開発・流通されており、ビットコイン以外の仮想通貨を総称して“アルトコイン”といいます。日本国内で売買されているものは一部ですが、世界には1,000を超えるアルトコインが存在します。
ここで覚えておいて欲しいのは、仮想通貨はビットコインだけじゃないんだよ!ということです。現時点の知名度で言えばビットコインが圧倒的ですが、将来性を考えるとそれに負けていないものがいくつもあり、また、今後も開発されていくと思われます。
おそらく多くの人はビットコインの価格急騰を見て仮想通貨に興味を持たれたと思いますが、せっかく仮想通貨投資に取組むのにビットコインしか目に入れないのは非常にもったいないです!
なぜなら、昨今のビットコインブームは正確には仮想通貨ブームであり、ビットコイン以外にも裏で何十倍、何百倍以上に値上がりしている仮想通貨が存在し、また今後も発生すると予想されるからです。
*実際、この記事執筆時点(2017年12月29日)でもビットコインがやや価値を下げる中、リップルという有力コインが急上昇を見せています。
この記事ではこの考え方に立ち、ビットコイン以外のアルトコインも取り扱いできるよう解説を進めていきますので参考にしていただければと思います。
仮想通貨投資に必要なもの
仮想通貨は基本的に、インターネット上の取引所で購入することになります。そのため、最低限ネット回線とデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)さえあれば売買が可能です。取引所の登録にはメールアドレスが必要ですのでもし持っていなければ作っておきましょう。
海外の取引所では不要なところもありますが、国内の取引所では本人確認のための身分証明書も必須です。
取引開始までの大きな流れとしては下記のようになります。
- 取引所にアカウントを開設
- 銀行振り込みやコンビニ振込み、クレッジットカードなどで日本円を入金
- 仮想通貨を購入
なお、初回は仮想通貨を持っていないと思いますので日本円で購入することになりますが、以降は仮想通貨で別の仮想通貨を買うことも可能です。
次の項目で詳しく説明しますが、実はここはとても大事です。覚えておいてくださいね!
どの取引所に登録するべきか?
仮想通貨取引所はたくさん存在しますが、慣れないうちは大手の取引所が安心です。
その上で、私は下記2点をおすすめしています。
①取引所は複数登録してリスク分散する
②初めは1ヶ所でもいいので、海外の取引所にも登録しておく
その理由ですが、①に関してはまず、書いた通りリスク分散の意味があります。
仮想通貨はかなり盛り上がってきたとはいえ、まだまだ若い市場です。システムトラブルや、極端な話取引所の閉鎖もありえない話ではありません。そういった際に特定の取引所しか使えなければ、もしかしたら大きな機会損失を被るかもしれません。大きな金額を扱うようになってくれば資産分散も考える必要が出てきます。
また、取引所ごとに取り扱っている仮想通貨が違うということも大きな理由です。
仮にどこでも取り扱っているビットコインしか売買しないとしても、それぞれの取引所によって使い勝手の差がありますので、一度触ってみてから自分が使いやすい取引所をメインにするといいでしょう。
②に関しては少し突っ込んだ話になりますが、仮想通貨を最大限に楽しむ上で大切な話なので少しだけお付き合いください。
前段で、アルトコインは1,000以上存在するという話をしました。また、取引所ごとに取り扱っている仮想通貨が違うという話もありました。
しかし、国内の取引所が取り扱っている(上場している)仮想通貨は多くても10種類強でしかありません。
もちろん、1,000以上のアルトコインの多くは言葉は悪いですが怪しい、いつ消えてなくなるか分からないものですので、一定以上の信頼度の仮想通貨だけを扱っているという意味で国内の取引所には安心感があるのも事実です。
ただ、日本未上場のものの中にも将来性の高い、優良な仮想通貨はあります。そして、そのような優良通貨であっても、将来的な話はともかくとして、今すぐに日本市場に上場できるわけではありません。
これはその通貨の信頼性がどうというより、日本のお国柄の面が強いと言えます。上場銘柄には金融庁の審査が必要なので、どうしても時間がかかるのです。
その一方で、海外の取引所には100を超える仮想通貨を扱っているところもありますので、日本の取引所では購入できない“隠れた”優良通貨を入手したければ、海外の取引所を利用するしかないというわけです。当然、大手のしっかりした取引所を使うのが前提ですけどね。
他にも、海外の取引所には
・国内取引所より手数料が安い
・ビットコインのハードフォーク(分裂)の際に分裂後のフォークコインがもらえる場合がある
(ビットコインからビットコインキャッシュが分裂した話が有名ですね)
・メールアドレスだけで本人確認なく、すぐ利用開始できる
などの利点があるので、海外取引所の方をメインで使っている人も多いようです。
*上記はバイナンスという海外取引所の例です。日本語にも対応。
なお、海外の取引所では基本的に、日本円での購入はできません。
じゃあどうするのか?というと、国内の取引所で買った仮想通貨を送金し、仮想通貨で仮想通貨を買えばいいのです。仮想通貨間でも直接変えられるものと変えられないものがあるので、基軸となっているビットコインを送金するのがいいと思います。
日本円に変えたい場合はその逆で、日本で取り扱いのある仮想通貨に変えてから国内の取引所に送金し、出金します。
そのため、海外取引所をメインにする場合でも国内取引所は開設しておきましょう。
以上を踏まえて、仮想通貨投資を始めるにあたり最初に開設をおすすめするのは次の4取引所になります。
《国内大手取引所》
《海外大手取引所》
取引所に登録しよう
前置きが長くなりましたが、それではいよいよ、実際に取引所に登録してみましょう!
冒頭でも書きましたが、登録だけで費用がかかるようなことは一切無いので安心してくださいね。
国内の取引所はどれもほぼ同じ流れで登録できますので、ここではCoincheckを例に挙げて開設手順を説明します。
まずは下記から取引所の公式ホームページにアクセスしてください。
初めの画面でメールアドレスと、忘れない かつ 他人に推測されないパスワードを入力し、「登録する」をクリックしてアカウントを作成します。
すると登録したメールアドレスに確認のメールが届くので、その中にあるURLをクリックして登録手続きを進めてください。
アカウント作成後、まずやらなければいけないのが本人確認です。法律の関係で、国内の取引所ではこれが終わらなければ全ての機能を利用することができません。
住所等の基本情報を入力したあと、免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を写真に撮り、指定の場所にアップロードします。この際、入力した住所と本人確認書類の住所、実際の居所が違わないように注意してください。
最終的には本人確認書類の住所宛に簡易書留が送られ、その受取をもって本人確認が完了しますので、ここに齟齬があると簡易書留を受け取れず、取引を始められません。
また、登録者が集中していると簡易書留が送られてくるまでに数週間かかることもありますので、すぐに取引を始めない場合も本人確認の手続きだけは進めておくことをおすすめします。
もう1つ確実に押さえておきたいのが携帯電話認証と二段階認証です。これはセキュリティの向上に役立ちます。アカウント乗っ取りなどを防ぐための備えとして絶対に設定しておきましょう。
携帯電話認証はよくあるSMS認証ですので、やり方に悩むことはないと思います。SMS受信可能なスマートフォン・ガラケーに送られてくる認証コードを入力し設定する形式です。
二段階認証はなじみがない人も多いと思いますので、少し詳しく解説しますね。
いくつか方法があるようですが、私はGoogle Authenticatorというアプリを使っています。
Android、iOSともに使えます。
取引所のサイトで二段階認証の設定を進めるとQRコードが表示されますので、それをアプリで読み込みます。するとアプリ側で6桁の認証コードが生成され、これを取引所の設定画面で入力すれば設定完了です。認証コードは一定時間で再生成されます。
ログイン時、出金時など要所要所で認証コード入力が求められますので、少し面倒ですが、安全には代えられません。忘れずに設定しておきましょう。
以上でCoincheckのアカウント開設は完了です。簡単ですよね?
Zaif、bitFlyerもほぼ同じ流れで登録できますので、本人認証完了まで時間がかかることも考え、ここで一緒に登録しておきましょう。
続いて、海外取引所であるBinanceのアカウント開設です。海外サイトというと身構えてしまいがちですが、Binanceは取引規模として世界最大の取引所であり、日本語対応もしていますので安心して使えます。
通常の売買と一定額までの出金(24時間に2ビットコインまで)であれば本人確認も要らず、メールアドレスだけで登録できるので、ある意味国内の取引所より敷居が低いかもしれません。
まずは下記から公式ホームページにアクセス。スマートフォンだと日本語表示にならないので、自信がない人は初めはパソコンから登録するのが吉かも。
すると上のような画面が出てくると思います。もし日本語表示になっていなければ右上の国旗から言語変更できます。
右上の「登録」、もしくは上部中央の「アカウントを作成します」から登録画面に進みます。スマートフォンからの場合は「Register」です。
あとはCoincheckなどと同様、メールアドレスとパスワードを設定すればOK。上から4つめの欄は空欄で大丈夫です。
するとBinanceから確認メールが届くので、URLをクリックして登録完了してください。
Bainanceも国内取引所と同じように二段階認証ができるので、忘れずに設定を!
以上でBainanceのアカウント開設は完了です。
これで仮想通貨を購入する準備が整いました!
仮想通貨の購入方法:販売所と取引所の違い
それではいよいよ、仮想通貨を購入してみましょう!
仮想通貨を購入する方法は、銀行振込やコンビニ入金などで取引所に入金してから購入する方法と、クレジットカードで直接購入する方法がありますが、クレジットカードで購入する場合手数料が割高になるので注意してください。
長く取引するのであれば、スマートフォンから簡単に入金でき手数料も安いネット銀行の開設をおすすめします。
さて、仮想通貨を購入するにあたり理解しておかなければいけないのが「販売所」と「取引所」の違いです。
CoincheckもZaifもbitFlyerも、この販売所と取引所の両方の側面を持っています。
Binanceは取引所のみかな。
販売所と取引所の最大の違いは取引相手の違いです。
Coincheckなどの仮想通貨取引所は、自分自身で一定量の仮想通貨を保有しています。
「販売所」では、この取引所が持っている通貨を、取引所から直接購入することになります。
一方、「取引所」では、購入相手は『その仮想通貨を持っている、自分とは別のユーザー』です。
Coincheckを例に、それぞれの取引画面を見てみましょう。
上が販売所の画面です。シンプルですね。
買いたい仮想通貨を選び、数量を入力するとレートが出るので、よければ購入をクリック。これだけです。初心者にとっては、この分かりやすさが最大のメリットと言えます。
一方、下が取引所の画面。ずらっと数字が並んでいてぱっと見ではなんだか分からないかもしれません。
真ん中の数字が並んでいるところを「板」といいます。
あるレートで売り注文がいくら出ているか?をずらっと並べたのが売板、逆に買い注文がいくら出ているか?を並べたのが買板です。売り側の『この価格で売りたい』と買い側の『この価格で買いたい』が一致したとき取引が成立するわけです。
取引所で買いたい場合、『その価格でいくら買いたい』という購入レートと数量を入力し、後は取引が成立するまでじっと待つことになります。
当然、その価格で売りたい人が現れなければ取引が成立しませんので、相場とかけはなれたレートを入力しているといつまで経っても購入できない、ということもありえます。いくらで注文を出せば買えるのか?を考えなければいけないという点で、少しハードルが高く思うかもしれません。
ただ、取引所での購入にはそれを上回る最大のメリットがあります。
それは【販売所より安く購入できる可能性が高い】ことです。
もう一度先ほどの画像を見てください。
上の画像、販売所でのレートは『1BTC=1,760,900JPY』ですよね?
一方で、下の画像、取引所でのLast Price、すなわち直近で取引成立したレートは
『1BTC=1,739,207JPY』です。
1分程度の時間差があり、全く同じタイミングで撮ったスクリーンショットではありませんが、取引所での売買レートの方が安くなっているのが分かるかと思います。
これは仮想通貨を売る立場に立っても同じで、販売所で売るより、取引所で売った方が高く売れる可能性が高いです。
仮想通貨投資は極論すれば『いかに安く買って、いかに高く売るか?』ですから、やはり初心者であっても取引所での売買に挑戦して欲しいと思います。
Coincheckの注文最低金額は500JPYなので、習うより慣れろで、小額で売買を繰り返してみるのをお勧めします。